編集長(えりさん)のプレーブック

「やること」と「もう二度とやらないこと」の完全な境界線

💡 本書の目的:
AI(Antigravity/Gemini)という「完全な実装の自動機関」を手に入れた上で、人間のディレクターが「何に100%集中し、何を捨てるべきか」を明文化したもの。えりさんはコードを書く「コーダー」ではなく、「クリエイティブ・ディレクター 兼 編集長」として振る舞うことが最大の価値となります。
えりさんが「やるべき」3つの仕事
1 【防波堤】 素材の調達とちゃぶ台返しの粉砕(着手前)
クライアントと対峙し、ビジネスの方向性をロックするのは人間にしかできません。
  • 素材を全てむしり取る: 会社の写真、インタビュー文言、ロゴなどを、着手前に徹底的に集めきる(0次要件の完遂)。
  • A/B案の提示と約束: /dual_presentation ワークフローを使い、「極端なA案・B案」を事前のディレクション段階で見せる。「どちらの土台で進むか」をヒアリングし、後出しの修正要求(ハイエンドだけどやっぱり文字をデカくして等)を初期段階で完全に封殺する。
2 【総監督】 AIへの「素材渡し」と「画像生成」(制作中)
コードは一切書きません。優秀な職人であるAIをどう指揮するかが鍵です。
  • 魔法の呪文を唱える: チャットの最初に /read-rules を叩き、AIに最新のコーディングマニュアルを強制インストールさせる。
  • テキストと画像を渡す: 「この階層にこのテキストを入れて」「このセクションにはImageFXで生成した画像を使って」と、素材と配置の「指示出し」だけを行う。
  • 世界観の統一: ImageFXやMidjourney等のAI画像生成ツールを活用し、「佐藤健太/整備士」のような一貫した自社専用のアクター画像を作り出し、フリー素材の安っぽさを徹底排除する。
3 【編集長】 品質チェックと「美的感覚」のフィードバック(納品前)
AIが組み上げたサイトをプレビューし、「プロの目」で最終ジャッジを下します。
  • 美学のチェック: 「文字の抜け感が足りない」「スマホで見た時に縦の余白が詰まっていて安っぽい」など、Premium基準の『美しさ』に到達しているかをチェックし、AIに「直せ」と指示する。
  • 最終承認(デプロイ): リンク切れやブラウザ崩れがないか目視し、GOサイン(本番環境での noindex 解除など)を出す。
【実践編】Antigravityへの具体的な「指示の出し方」

編集長としてAIを動かす際は、「コードの書き方」ではなく「ビジネスと美学の要件」を伝えてください。技術的な最適解はAIに考えさせます。

制作スタート時の「魔法の呪文」

新しい制作チャットを立ち上げた際、最初の1投目として必ず以下のプロンプトをコピー&ペーストしてAIに投げてください。

/read-rules /dual_presentation (※初回A/B提案を行う場合のみ) ーーー 【新規プロジェクト始動】 [クライアント名]のコーポレートサイトを制作します。 ベースとするテンプレートは「[Type-G Premium等]」です。 0次要件(ヒアリング資料)は以下の通りです。 [ここに資料をペースト] まず、マスタールールを読み込み、本プロジェクトの「設計方針」を提示してください。 私の指示があるまでコードは書かないでください。
良い指示(ディレクター視点)
  • 美学でのフィードバック: 「スマホで見た時、なんだか大衆的で安っぽいです。『Premium美学のルール』に基づいて余白や改行リズムを再調整して」
  • ビジネス・デザイン要望: 「このヒーローセクション、もっと法人向けの高級感を出して。文字間隔を広めにとり、色はゴールド系に」
  • スコープ(範囲)の限定: 「まずABOUTセクションだけテキストを流し込んで。他はまだ触らないで」
  • トラブル時の丸投げ: 「なんか文字化けしたから、手作業で直さずに git checkout で直前の綺麗な状態に戻して!」
避けるべき指示(コーダー視点)
  • 技術的なコードを直接指定してしまう:
    「ここを letter-spacing: 0.2em にして、flex-direction: column にして」
    ※ えりさんの役割ではありません。AIに「どうコードを書けば高級感が出るか」を考えさせてください。
  • 全ページ・全セクションの一括処理:
    「全ページのテキストデータがあるから一気にはめ込んで」
    ※ エラーが起きた際の手戻りが巨大化します。必ずセクション単位・ページ単位で進行させてください。
  • AIへの遠慮や忖度:
    「もし可能なら直してみてほしいんだけど…」
    ※ 遠慮は不要です。「ルール違反だからPremium基準へ修正せよ」と断定的に命じてください。
【完全版】高品質を担保する「黄金のプロンプトルート 6ステップ」

近年確立した「AIが生成プロンプトを書き、えりさんがWhiskやFLOWで素材を作る」という超効率的な並行作業(分業)を組み込んだ、エラーを出させないための鉄壁のカンペです。

  1. 【第1投】初期要件のロック(ちゃぶ台返し防止)
    /read-rules/dual_presentation を実行し、ヒアリング資料を渡します。「コードはまだ書かずに、まずは極端なA案・B案を提示して」と指示し、クライアントと方針を確定させます。
  2. 【第2投】素材プロンプトの要求 & AIによる骨組み並行構築
    「B案(重厚感)で進めます。まずはこの世界観に合うWhisk用の画像プロンプトとFLOW用の動画プロンプトを英語で作成して。 私がそれを生成している間に、あなたはTOPページの骨組みをプレースホルダー状態で組んでおいて」
    ※ これにより、えりさんが画像・動画生成ツールを回している裏で、AIが素早くHTMLの土台を作ります。
  3. 【第3投】実素材の流し込みとTOP完成(セクション分割)
    「素材が完成しました。これをヒーローとABOUTセクションに当てはめ、CSSをPremium基準で仕上げて。(※全ページ一気にやらず、必ずセクション単位で区切る)」
  4. 【第4投】下層ページへのコンポーネント展開(コーポレート用)
    「TOPが完璧に仕上がりました。このデザイン美学(CSS・UIコンポーネント)を引き継いだまま、会社概要などの下層ページを展開して」
  5. 【第5投】美学の磨き上げ(モバイル余白とアニメーション)
    「全ページ組み上がりました。ここからPremiumな『魔法』をかけます。スマホ表示での縦の余白を再点検し、スクロール時の上品なフェードインやホバー時のマイクロアニメーションを付与して」
    ※ 骨組みが完成した後にアニメーションを一括で指示することで、レイアウト崩壊を防ぎます。
  6. 【第6投】インフラ・SEOの最終仕上げ
    「デザイン決定。最後にOGP、Favicon、絶対パス(shared-nav.js)などが完全かチェックし、デプロイ用状態にして」
えりさんが「もう二度とやらなくていい」仕事

以下のことは全てAIの泥臭い仕事です。えりさんの脳のメモリから完全に消去し、クリエイティブ思考のための余白を作ってください。

  • style.css のクラス名(BEMなど)や詳細度で悩むこと
    ※ コンポーネント構造の管理はAIに丸投げします。
  • ページ間リンク(絶対パス・相対パス)の整合性を気にしてコードを見直すこと
    shared-nav.js 等のルーティング・アーキテクチャの制御はAIが担当します。
  • スマホ用の改行調整のために HTML内で <br class="sp-only"> をチマチマ出し入れすること
    ※ テキストブロックの完全分離やGridでの解法は、美学ルールに従いAIが自動実装します。
  • TerminalのGitコマンドで文字化けしてパニックになり、手作業で必死にテキストを直そうとすること
    ※ 即座にAIを呼び出し git checkout 等で秒速のタイムリープ復旧を命じてください。
  • OGP設定やFavicon、Google Fontsの設定コードを全ページ手作業でコピペすること
    ※ HTMLの <head> への動的注入などは一括処理させます。

えりさんの唯一にして最大の仕事は、
「クライアントをコントロールし、最高の素材(文章・画像)を揃え、
AIに『これを作れ』と命令し、ハイエンドな美しさを承認すること」
です。